
第2章 ヴァンドーム広場の夢
ロンドンを後にしたセザール・リッツは1898年、高級宝飾店が軒を連ねていることで有名なパリのヴァンドーム広場に、自分の名前を冠した理想のホテルをつくりました。快適さ、安全性、プライバシー、サービスにおいて、すべてのゲストに極上のそして自宅のようなくつろぎを提供することをめざす「ホテル・リッツ」です。
家庭的な雰囲気を醸し出す、落ち着いたこじんまりとしたロビー。貴族の邸宅のようなクラシックで華麗な装飾。素晴らしい料理。スタッフによる洗練された対応。エレガントで優美な空間と革新的で比類なきサービスを確立したこのホテルは、エドワード7世から“king of hoteliers and hotelier to kings”(ホテリエの王、王のホテリエ)と賞賛されました。
また、アーネスト・ヘミングウェイ氏やマルセル・プルースト氏、マダム・ココ・シャネルらの滞在先としても知られ、小説や映画にも登場するなど、リッツ・カールトンのラグジュアリーのルーツとして多くの人々を魅了しつづけています。
1899年には「カールトン・ホテル」をロンドンに開業。パリの「ホテル・リッツ」と併せて、1905年に米国に設立された「ザ・リッツ・カールトン・マネジメント・カンパニー」の名前の由来となりました。










