ティーソムリエ 小田 純也によるコラム 世界 中国茶紀行
Vol.1 プーアル茶 チベット

ティーソムリエ 小田 純也によるコラム 世界 中国茶紀行
Vol.1 プーアル茶 チベット

日本でも知名度の高いプーアル茶。中国茶といえば、ウーロン茶やジャスミン茶に続き、プーアル茶を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。プーアル茶は中国料理との相性が良く、中国料理 香桃の中国茶リストにも欠かせないお茶です。「小田 純也による中国茶の世界」第1回目はプーアル茶の歴史を語る上で欠かせない、チベットにおけるプーアル茶の存在についてご紹介します。

チベットの環境

ヒマラヤ山脈の北側に位置し、海抜は平均4,000mと非常に高く「世界の屋根」と称されるチベットは、高地のため気圧が低く、年間を通して気温・湿度も低く、降水量が少ない地域です。さらに日照時間が長いことから、元来お茶の栽培に全く適さない環境なのです。

一日として茶無かるべからず

しかし、チベット人は驚くほどよくお茶を飲みます。「一日として茶無かるべからず」ということわざがあり、チベット人は1日に20杯、多い人で40杯以上飲む人もいるといいます。また「良い馬は何年間も付き添ってくれる。良いお茶は一生は離れない。」という言葉もあるほどチベットの食文化の一つとして親しまれてきました。

チベット ヤク

チベット 酥油店(スーヨウテン)
日常的に飲まれているお茶、酥油茶(スーヨウチャ)

チベットで日常的に飲まれているのは一見ミルクティーのようにも見える酥油茶(スーヨウチャ)。茶葉とバターと岩塩を混ぜて作られます。チベットの街には「酥油店(スーヨウテン)」と看板を掲げたお店が多く並び、これはウシ科の動物ヤクからとれるバターの専門店のことで、このヤクのバターが、酥油茶(スーヨウチャ)の原料になります。
ちなみに、高海抜で乾燥した気候で生活するチベット人は、このバターを唇や手の甲に塗り、乾燥を防ぐという習慣があるそう。

チベットにおけるプーアル茶

日常不可欠とされる酥油茶。このお茶に使われる茶葉こそがプーアル茶なのです。プーアル茶は、チベットからはるか遠く中国・雲南省で生産されています。ではなぜ、本来お茶の栽培地でなかったチベットでこんなにお茶が飲まれるようになったのでしょうか。
次回は、世界のお茶の起源ともいわれる雲南省で生産されるプーアル茶について、交易の歴史とともにご紹介します。

撮影:小田 純也


小田 純也

中国料理 香桃 ティーソムリエ 小田 純也

中国茶の豊かな香りと茶道具に魅了されお茶の世界へ。茶の歴史や文化に直接触れ知識と見聞を深めるため、台湾各地から中国大陸奥地に至るまで通算100回以上、名だたる産地を訪れる。多種多様な茶葉に出会い、収穫、加工、茶藝について学ぶことで、地域や文化背景により異なるお茶の愉しみ方について造詣を深める。
現在も時間を見つけては茶園を訪れ、現地ならではの文化やトレンドに触れ、お茶の世界を追求している。

Singapore留香茶藝 上級ライセンス
中国国家資格 高級茶藝師・高級評茶員
日本ソムリエ協会 認定 シニアソムリエ
日本ホテル・レストランサービス協会 中国料理食卓作法認定講師


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