チャイニーズティーマスター 小田 純也によるコラム 世界 中国茶紀行
Vol.4 プーアル茶の産地 易武の風景

易武茶畑

Vol.3でご紹介した茶馬貿易ルートの起点「易武」のプーアル茶の産地の長閑な風景をご紹介します。

易武
易武の風景

茶馬貿易ルートの起点「易武(えきぶ)」は、雲南省南部のプーアル茶の産地である六大茶山のひとつです。ラオスと国境を隔てたところにあり、少数民族によるプーアル茶づくりの歴史は古く、中国国内にとどまらず国外にも知られるブランドプーアル茶を産する地方です。


茶葉乾燥

人里離れた山中にある村を散策していると、自宅の屋根や柵の上で、茶葉を天日干ししている光景を見かけます。これは、プーアル茶づくりの初期工程のひとつ「晒青(さいせい)」と呼ばれる工程です。

プーアル茶の加工
プーアル茶独自の風味

プーアル茶は茶葉を収穫した後、熱を加えて酸化酵素の働きを抑制(=殺青)します。
日本では緑茶は蒸して作られますが、プーアル茶は炒って作られます。プーアル茶の場合はこの殺青の加減が緑茶に比べると浅いため、酸化酵素が完全に死活せず、その状態のまま次の晒青工程に移ります。そのため太陽光に晒されている間も葉内では、残存するカテキン類の酸化発酵が継続的に行われ、化学反応による香気成分の変化が伴い、プーアル茶独特の風味が生成されるのです。


茶馬古道

茶馬貿易によって交易の品として使われたプーアル茶は、茶馬古道の長い道のりを輸送中、雨や朝露によって湿度が増し、さらに馬の体温も加わり、シーサバンナを出発する頃のプーアル茶とはまるで変化していたというエピソードがあります。

次回のv.o.l.5では、プーアル茶の「生茶」と「熟茶」、そしてプーアル茶の製造工場の風景についてご紹介します。

撮影:小田 純也


小田 純也

中国料理 香桃 チャイニーズティーマスター 小田 純也

中国茶の豊かな香りと茶道具に魅了されお茶の世界へ。茶の歴史や文化に直接触れ知識と見聞を深めるため、台湾各地から中国大陸奥地に至るまで通算100回以上、名だたる産地を訪れる。多種多様な茶葉に出会い、収穫、加工、茶藝について学ぶことで、地域や文化背景により異なるお茶の愉しみ方について造詣を深める。
現在も時間を見つけては茶園を訪れ、現地ならではの文化やトレンドに触れ、お茶の世界を追求している。

Singapore留香茶藝 上級ライセンス
中国国家資格 高級茶藝師・高級評茶員
日本ソムリエ協会 認定 シニアソムリエ
日本ホテル・レストランサービス協会 中国料理食卓作法認定講師

 

中国料理 香桃 中国茶


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